いつだって。

 

ありのままの君でいて、良いんだよ 

 

 

急に懐かしくなってサブスクで調べたら、あった。ダイスケという、シンガーソングライターのアルバム。ZIPという朝の番組で以前、じっぺいくんという白いフワフワした犬と一緒に全国を回っていたと思う。 

 

 

その頃に発売したアルバム「ボクにできること」 

 

当時大好きで、CDデッキやら車の中、ポータブルのCDプレーヤーでめちゃくちゃ再生していた。 

今聴くと眩しくて真っ直ぐな歌詞が多くて目眩がしそうだったんだけど、それがまた良かった。 

 

先日、恋人に話せないことが増えた。 

 

1番大好きなバンドのことを、もう話せなくなった。大事だから話さない。 

でもきっと、もう、そのバンドのことだけじゃなくてもっと色んなこと話せなくなったというのは何となくわかっていて。こんなんで私やっていけるのかなって思っている時に、イヤフォンから流れてきたのが、いつだって。という曲だった。 

 

「君がくれる言葉は、どれも優しすぎて 

逆さまな僕のココロはズキズキと痛むばかり 

本当の僕を知ってしまったら、君はいつもの笑顔でいてくれるかな」

 

もうなんか、泣きそうだった。そのまま、恋人に言いたい言葉だった。だけど、この曲を好きだと言ってくれる自信がない。すごく眩しい曲だから。 

 

「心の魔法は解けそうかい? 

傷だらけでも良いよ 笑ってよ 」

 

 

「うつむかないで 僕に見せてよ 

ありのままの君でいて、良いんだよ」 

 

 

大好きな音楽のことで喧嘩したのに、また音楽に救われる私は本当にどうしようもないよな。 

 

本質は音楽のことというより、また違った感情の話だったのかもしれないけれど、私にとっては音楽の、1番大好きなことの話だったよ。 

 

 

ありのままの私でいても良いのは、やっぱり、ライブハウスと、家で一人、イヤフォンを刺している時だけなの? 

 

 

そうだったのかな。ずっと、甘えすぎてたのかな。そうじゃなかったんだよって言って欲しい。そう思いたいよ。恋人だって私のヒーローだったはずだったんだよ。恋人のテーマソングは、私にとっての光のロックだったから。

 

 

この歌が、どうか届きますように。 いつだって。

 

 

光のロックみたいな人はこれからもきっと、恋人だけなんだ。