転がる石になる

ロックンロールと2人で世界を変えて

君の街まで歌を届けに行くんだぜ 

 

渋谷のLa.mamaで、東京少年倶楽部というバンドを観た。ボイガルが観たくて予約したライブだったのだが、ふと思い出した。下北沢にての時、空き地で茜色の夕日を歌っていた人だと。気づいたのはリハでその曲を歌っていた時だった。つくづく世の中は不思議な縁で満ちている。 

 

 

 

あの渋谷La.mamaで、私は1人きりで、それから音楽と2人きりだった。

 

 

1バンド目のドラッガーズが終わる。すごく良かった。かっこよかった。また聴きたい歌だった。 

 

ザワザワしたライブハウス。ちらほらボイガルの話をする人の声が聞こえる。

ボイガルの出順前の周りの言葉が私を腐らせそうになる。早くでっかい音が鳴ってくれと心の中で何度も思った。 

  

リハでふざけるボイガルの面々を見て少しホッとしたのもつかの間、

ボイガルのライブは最初三曲で大爆発。カイトさんがボイガルの曲を弾いて歌って、それだけで大泣きだった。ボイガルってずっとずっと、やっぱりスーパーヒーロー。私のスーパーヒーローだと勘違いしていたいよ。 

 

大泣きし終えた顔で東京少年倶楽部の出順を待つ。 

 

MCもそうだったが、とにかく引きこまれるライブだった。アンコールでは呼ばれていないシンゴさんさえダイブしていたのが目に焼き付いた。 転がる石になるという曲がきっとこのボーカルの人にとって、それからこのバンドにとって、このバンドを好きな人にとってとても大事な曲なんだろうと思った。 

 

ロックンロールで世界を変えた銀杏BOYZと、 

ロックンロールと二人で世界を変えていく東京少年倶楽部。 

 

渋谷La.mamaでこの曲を聴けたことに意味を感じた。ロックンロールはベッドから革命を起こしたよな。 

 

寂しい夜の話をいつまでもしていようよ。 

 

東京少年倶楽部は、ロックンロールだ。