'I' novel

 

間違いなんてないんだから そんな言葉を間に受けて。 

 

 

RADWIMPSと言えば、もう日本を代表するバンドでミュージシャンだろう。  

そんなRADWIMPSを、千葉のzozoマリンスタジアムに観に行った。 

はっきり言って新しいアルバムは全然聴けていなかった。聴いたけど、やっぱり好きな曲は昔からある曲だった。 

 

だから、当日が不安でもあった。 

新しい曲たちを、ちゃんと受け入れられるかなぁって。 

 

当日、入場は16時半からスタートだったけど、 

整理番号が遅かったので遅めに行った。 

クロークに荷物を預けようと思った矢先、雨がザーザー降ってきた。元々不安定な天気だったけど、今度こそ止まないような、そんな気がしてた。信じていたからレインコートはそこまで買って無かったし、家に置いてきてしまっていた。友達と会場に売っていた500円のレインコートを買った。 

 

そしたらどうだろう、本番15分程前から雨はすっかり止んで、本番が始まる時にはもう青空が顔を覗かせていた。 

 

天気の子はいたんだと洋次郎は言った。 

 

最初から新しいアルバムの曲も多かったけど 

昔からの曲もやってくれて嬉しかった。 

 

(凄く聞きたかったOne man liveとトレモロは聞けなかった。笑) 

 

中盤、イントロですぐに分かってしまった。 

'I' novelだとすぐに。 

 

 

この曲は私にとって、

凄く凄く凄く、大切な曲だ。 

 

はみ出した君の痛みが

壊れないようにと涙した。 

 

痛みは無くなったり壊れたりするものだろう。 

そっちの方が良いんだと思っていた。  

でもね。

 

RADWIMPSは私の痛みごと、それをそのまま抱きしめてくれた。 

 

溢れ出した君の涙が無駄にならぬようにと駆け出した。 

 

泣き虫な私。でも、私の涙にだって理由がある。絶対に心が震えないと涙なんて出ない。 

私の涙が無駄になりませんように。 

 

そんな言葉を伝えてくれるのは 

歌だけだった。多分これからも、ずっとそう。 

 

 

私がこの歌で一番好きなところは 

メロディ、歌詞共に次のところだ、 

 

 

1秒先で輝いて 見えるものだけ追いかけて 

「間違いなんてないんだから」そんな言葉を間に受けて 

0で生まれた僕なのに 今名前呼ぶ人がいて 

当たり前などない脳に

産み落としてくれてありがとう 

 

 

もう最早誰にありがとうと言っているのか分からない。 

でも、目の前のものだけを追いかけて 

「間違いなんてない」という他人からの言葉を信じて傷つく私を、RADWIMPSは否定も肯定もせず、メロディで抱きしめてくれた。 

 

私のことを勝手にあーだこーだ言ってる人がいることを知っている。 

知らないところで悪口を言われてることもあるし、その現場に遭遇してしまったこともある。 

 

 

私のことを勝手にあーだこーだ言う人は 

RADWIMPSが電車賃をあげてどこかへ連れて行ってくれた。 

 

ありがとう  

カッコ良い弱虫は、とっくのとうに 

かっこよくて、強く見えた。 

 

同じRADWIMPSが好き 

でも、私の気持ちなんて分かってたまるか。 

分かるもんか。 

 

どうにもこうにもいかない時でも

どうにかこうにかここまできたんだよ。 

 

弱虫だけど、かっこ悪くはいたくないって、 

その気持ちはRADWIMPSのおかげだった。