レモン×
嫌われるのがとても怖いって
別に好かれてもないのにね。
わかるわかると言われることが好きじゃないから、わかるわかると簡単に言いたくないのに
誰にも嫌われたくないからわかるわかると言っている。
この曲を最初に聴いた時の率直な感想は、
「悔しい」だった。
私の隠していた恥ずかしい気持ちや感情をひっくり返された気がした。
わかるって、何?
私の何がわかる?っていつも思う
大事な友達に言われるわかると、どうでも良いお前に言われるわかるって随分違うんだよ、
心ではこんな毒づいている癖に
いざ人を前にしたらわかるって言う自分がいる。
あぁ、よく分からなくなってきた。私は何を言っているんだろう。
3人以上の集まりになるといつも思ってしまう、「ここに居ても良いですか?」
嫌われたくないから聞いたことなどないが、
いつも思っている。
2人ともが私と仲が良くても、
それはその2人の間に割って入れる程の仲ということにはならない。
2人にしかわからない話を私の前でするな、くそ。と思ってしまう。ゴミか私は。
日本語が下手くそなので上手く言えないが、
どちらにせよ、私は3人以上になると孤立しがちで、静かにフェードアウトしてしまう。
この前好きなバンドの人が、弾き語りのMCで言っていた。「自分の仲の良い人がいたとして、その人には僕とは違うコミュニティがあるわけじゃないですか。だから遠慮しちゃって、輪に入れないみたいな。修学旅行も余り物で行きました。そのおかげで」みたいなことを。
(本題はその後の話だったことはわかった上で)
首を傾げている人やそれを聞いてクスクス笑う人もいたけど
私は心で「私もいつもそんな感じだな」と思っていたから、全然笑えなかったし、逆に、私と同じような考え方してる人いたんだって驚いた。 ちがう。安心したんだ。
小学6年の時の修学旅行も、中学の修学旅行も、はっきり言って私が動いて余り物と組んでくれると先生が踏んでいるのが分かった。
私だって好きな友達と組みたかったけど、
先生に言われた一言が私のその心を壊した。
「貴方は優しいから、気を遣えるよね」
はい、って返事するしかなかった。
先生の言うことに反論など、当時の私にはできなかったし、それで褒められるのならもうなんでも良いやと思っていた。
小学生の時、嫌いな奴と組んだ修学旅行の班で、めちゃくちゃ悔しいことを言われて
修学旅行自体モヤモヤして終了したことがある。
「私と組めてラッキーだったじゃん!私の言うこと聞いてれば良いんだよ〜」
は???誰がテメェの為に犠牲になってやったと思ったんだ。ふざけんじゃねぇよ。
言うこと聞くとか私奴隷じゃないし。
とか心で毒づいていたくせに「そうだね〜はは」って笑うしかなかった。
そう言うことしてるからお人好しだの優しいだの言われて、こうして犠牲になるのだ。
(これは余談だが、私は中学の時付き合っていた人がいた。その人は私にいつでも帰って来て良いんだからねと言った。その2週間後に別の女と付き合ったと言われたのだが、完全に浮気だった。中学生だった私は当時、浮気とかよくわかんなかったけど絶対そう。
ちなみにその相手がその修学旅行で組まされた嫌いな女だったのである。世の中バカばっかりだよ。ほんと。)
でも、そのおかげで私のことを本当に分かってくれて、仲良くしてくれている友達もいる。
仲良くしたいと歩み寄ってくれても私が無理な場合もあったから、今大事な友達をやってくれてる人は本当に大事にしたいし、幸せでいてほしい。
私はどうでも良い人に対しても、聞く。
「唐揚げにレモンかけて良い?」
そうだよ、他人が怖いし、好かれてもないのに嫌われたくない。
他人が怖い 他人が怖い
他人の中の自分が可愛い
私のダメなところを引っ張り出して、
目の前に「これだよ」と突きつけられた気がした。
好きな人にはもっと嫌われたくない。
わかるわかると、同調してしまう。実際に分かっててもわからなくても。
本当にわからなくて聞かないといけない時には聞くけど、わかる振りをする。
他人の中の自分が可愛いから。
だから今日も、
わかるわかるって、とりあえず笑う。