AFTER HOURS
歌が重なって 叫んでいる
今年の梅雨は長い。7月も下旬だというのにどんよりした日はもう少し続きそうな空だ。
おかげで可愛いスカートやワンピース、麦わら帽子は今か今かと家でデビューを待つことになっている。
雨のある朝、駅のホームでそういえば去年の梅雨によく再生した曲と思い出したのがシャムキャッツのAFTER HOURSだ。
シャムキャッツの解散の知らせを見た数日後だった。解散の知らせを見た時、私は一曲確かお気に入りの曲があったなぁと思ったが、曲の再生はしなかった。
私にとってこの曲は梅雨の曲であり、雨の日の曲なのだ。雨に関するワードなど1つもないのに。たしか最初は、シンゴさんの10を持てのプレイリストに入っていたんじゃないっけ。6月のプレイリスト。6月のプレイリストの中で一番ハマったのがこの曲だった。
雨の日は嫌なことも多い。どんよりした空に、滑りやすい駅のホームやタイルの上。荷物は濡れるし、髪の毛も纏まらない。だけどそんな日に雨が魅力的だと言ってくれるような音楽があって良かった。
私は雨の今日も、朝なのにAFTER HOURSを聞いて電車に乗る。仕事へ向かっているのに、
仕事のことを思い出しても
忘れたふりする AFTER HOURS
なんて曲を聴きながら。
偶の雨は許してあげようなんて、地球に対して寛容な気持ちを少し持つのだった。